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大府市内での賃貸住宅(アパート等)建築業者の動きに気を付けてください。


ここのところ、賃貸住宅(アパート等)建築業者の中で、目に余る動きをする業者が出てきました。

その建築業者は、「大府市内にある企業の寮・社宅ニーズに向けた賃貸住宅供給に協力していただけるオーナー様を探しています。」という説明で、市街化区域内に遊休地を所有している土地所有者アプローチしてきます。

一見とても良い話に思えます。

入居ニーズがあるので、それに向けた物件を建てませんかという訳ですから。

ところが、その寮・社宅の入居ニーズというのが、とても曖昧で、明確なニーズの情報を持っていないのです。

少し前に、私のクライアントのところにその業者から話が来たため、説明の場に私も同席させていただきました。

その際、私は、寮・社宅ニーズについて、以下の項目を質問いたしました。

     1.寮・社宅別の年間の必要供給戸数

     2.それぞれの必要床面積

     3.   〃   必要スペック(設備や仕様等)

     4.設定家賃(上限家賃)

     5.ニーズのある企業の借上げ年数

結果、何一つ明確な回答を得られませんでした。

賃貸住宅を建築するオーナーにとって、判断材料として必要な最低限の情報であるにもかかわらず、回答が無いのです。

それは、つまり、実際は、企業からの寮・社宅の入居ニーズ供給を委託されている訳ではないといういうことです。

私は過去、賃貸住宅供給の仕事をしていた頃、某企業の社宅ニーズへの対応をお手伝いしたことがありますが、必ず、人事担当者が上記情報以上の情報を提供の上、委託していただいておりました。

当たり前のことです。

でないと、オーナーは判断できませんから。

実は、先般も別のご相談者から、同建築業者から同様の説明を受けたとお話を伺いました。

また、市内の数か所にて、「えっ、こんな場所で!?」と感じるエリアにて、同建築業者の施工現場を見つけました。

今回、私が問題としている業者は、商品とか施工とかがどうかはわかりませんが、少なくとも営業手法として、あきらかに詐欺まがいの方法で、言葉巧みに説明してきますので、本当に気を付けていただきたいと思います。

私は、これからの時代、賃貸住宅(アパート等)は、『建てないが基本』と思っております。

もちろん検討することは構いません。

しかし、賃貸経営に向く土地は全体の2~3割程度だと感じています。

検討するステップは、

  1.賃貸経営のメリットだけでなく、デメリットとリスクを充分に認識していただき、『経営の目』を養っていただく

  2.次に「立地判定」を綿密に実施 (7~8割は向いておりません。) ※向かない場合は別の手を検討

  3.向いた立地の場合は、「入居者ターゲットの選定」と「差異化企画」を徹底的に検証、立案

  4.具体的なプランを作成する

  5.業者を選定する (建築業者・管理会社)

という流れとなります。

賃貸住宅建築の検討で最も大切な事は、1.の『経営の目』を養っていただくことと、2.の「立地判定」です。

「経営なんて、よくわからないから、あまり考えたくない!」という方は、検討しないことをお勧めします。

最初から別の手立てを考えましょう!

それと、建築業者・仲介業者・管理会社は全て事業者なので、いずれも建築へ誘導する可能性があります。

判断を間違えないためには、必ず、中立で総合・総括的なアドバイスをしてくれる相談窓口にご相談ください。

以下の写真は、今回私が問題としてしている建築業者のホームページのワンカットです。

                ↓


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